離婚を考え始めたら、今の暮らしをリストで確認してみましょう
離婚を考え始めたら、今の暮らしをリストで確認してみましょう
もし今、あなたが離婚について考え始めていて、どうしたら良いか分からず不安を感じているとしたら、まず深呼吸をしてみてください。
先のことが見えず、たくさんの情報がありすぎて、何から手をつけたら良いのか戸惑うのは自然なことです。一人で抱え込んでいると、不安はどんどん大きくなってしまうかもしれません。
でも、大丈夫です。難しく考える必要はありません。まずは、今のあなたの状況を「見えるようにする」ことから始めてみましょう。そのための一番簡単な方法が、「リストにする」ということです。
なぜ「リストにする」と良いのでしょうか?
頭の中で色々なことがごちゃごちゃになっている時、紙に書き出したり、一つずつ言葉にしたりすると、不思議と整理されるものです。
リストを作ることは、たとえるなら、引き出しの中を整理するようなものです。何がどこにあるか分かれば、「次はこれを使おう」「これは足りないから用意しよう」と、次に何をすれば良いかが見えてきます。
漠然とした不安も、「何が不安なのか」が具体的に分かると、少しだけ落ち着くことがあります。リストは、あなた自身の状況を冷静に見つめるための、最初の一歩になります。
まずは何をリストにすれば良いの?
「リストを作りましょう」と言われても、「何を?」と思うかもしれませんね。難しい項目を考える必要はありません。まずは、今のあなたの「暮らし」に関わることを、思いつくままに書き出してみましょう。完璧でなくて大丈夫です。
例えば、こんな項目について考えてみてください。
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今の暮らしの様子について
- 今住んでいる家は、だれか(夫やあなた自身)の名義でしょうか?それとも借りている家(賃貸)でしょうか?
- 普段の生活費は、どこから出ていますか?(夫の収入、自分の収入、貯金など)
- 毎月、だいたいどれくらいのお金を使っていますか?(食費、光熱費、通信費など、おおよそで良いです)
- あなたご自身の収入はありますか?あるとしたら、毎月いくらくらいでしょうか?
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あなたが持っているもの(財産)について
- 預貯金はありますか?どこの銀行に、だいたいどれくらいのお金が入っているでしょうか?通帳はどこにありますか?
- 保険に入っていますか?どんな保険でしょうか?保険証書はどこにありますか?
- もし、家や土地、車など、あなたや夫の名義になっているものがあれば、書き出してみましょう。
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これからどうしたいかについて
- もし離婚することになったら、あなたはどこに住みたいですか?実家に戻る、今の家に住み続ける、別の場所に移るなど、考えていることはありますか?
- これから一人で生活していくとしたら、毎月いくらくらいのお金が必要になりそうでしょうか?(これも、おおよそで大丈夫です)
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今、不安に感じていることについて
- 一番不安なのは、お金のことでしょうか?
- 離婚の手続きが難しそうで不安でしょうか?
- 一人になることが不安でしょうか?
- その他、心の中で「これが引っかかるな」と思っていることはありますか?
これらの項目を、一つずつノートや紙に書き出してみましょう。調べないと分からないことは、今は分かるところだけで大丈夫です。「〇〇は分からない」と書いておくだけでも、後で確認しようという気持ちになれます。
リストはどのように作れば良いですか?
難しい道具は必要ありません。使い慣れたノートの隅でも、メモ用紙の裏でも構いません。えんぴつやペンで、思いつくままに書き出してみてください。
きれいに書く必要はありません。誰かに見せるものでもないので、自分だけが分かれば十分です。もしパソコンやスマートフォンの操作が得意でしたら、メモ機能などを使っても良いでしょう。
大切なのは、「書き出す」という行動を始めることです。
このリストは、あなたのための「最初の一歩」です
今回作ったリストは、まだ完璧なものではありません。これから準備を進めていくための、あくまで「現状の確認」です。
すべてを一度に 해결しようと焦る必要はありません。リストを見ながら、「まずはこれについて少し調べてみようかな」「次はあれを確認してみようかな」と、一つずつ、あなたのペースで進めていけば良いのです。
もし、リストを作っている途中でまた不安になったら、一度手を止めて休憩してください。そして、「自分は今、状況を整理しようとしている。大丈夫だ」と自分に語りかけてみてください。
まとめ
離婚について考え始めたばかりの時は、心細く、何から始めれば良いか分からなくなるものです。そんな時は、まず今のあなたの暮らしや状況を、紙に書き出すことから始めてみましょう。
リストにすることは、頭の中を整理し、漠然とした不安を具体的なものに変えるための一歩です。完璧を目指さず、あなたのペースで、一つずつ確認してみてください。
このリストが、あなたが落ち着いて、前に進むためのお手伝いになれば幸いです。一人で抱え込まず、少しずつ、あなたの状況を整理していきましょう。