離婚決断チェックツール

離婚を考え始めたら、健康保険と年金について確認してみましょう

Tags: 離婚, 健康保険, 年金, 準備, 手続き

離婚を考えるとき、これからの暮らしについて、いろいろな心配事が頭をよぎるかもしれません。お金のこと、住まいのこと、そして「健康保険」や「年金」についても、どうなるのだろうと不安に感じる方もいらっしゃると思います。

特に、これまでご家族の「健康保険」に入っていた方や、「国民年金の第3号被保険者」として年金保険料を自分で納めていなかった方にとっては、離婚後の仕組みが分かりにくく感じることもあるかもしれません。

このページでは、離婚を考え始めた方が、あわてずに健康保険と年金について基本的なところを確認できるよう、やさしくご説明します。まずはここにある項目を一つずつ見ていくことから始めてみましょう。

離婚後の健康保険について

健康保険は、病気やけがをしたときに、医療費の負担を軽くしてくれる大切な仕組みです。

もし、あなたが今、ご主人の職場の健康保険(例えば、会社員や公務員の健康保険)にご家族として入っている場合、離婚するとその健康保険からは抜けなければなりません。

離婚した後、健康保険はどうなるのか、いくつか考えられることがあります。主なものを確認してみましょう。

まずは、離婚後、どのような形で健康保険に入ることになるのか、いくつか選択肢があることを知っておくことが大切です。そして、それぞれの加入の仕方によって、健康保険料を自分で納める必要があるか、手続きはどのようにするのかなどが変わってきます。

【健康保険について、まず確認しておきたいこと】

プリントアウトして、一つずつチェックしてみましょう。

離婚後の年金について

年金は、老後の生活を支えてくれる大切な仕組みです。日本の年金制度には、みんなが加入する「国民年金」と、会社員などが加入する「厚生年金」があります。

もし、あなたが今、「国民年金の第3号被保険者」となっている場合、これは、ご主人が会社員などで厚生年金に加入しており、そのご家族(主婦など)として国民年金保険料を自分で納めなくてもよい、という状態です。

離婚すると、この第3号被保険者ではなくなります。離婚した後、年金はどうなるのか、主なものを確認してみましょう。

また、離婚する際に知っておいていただきたい大切な仕組みに「年金分割」があります。

これは、ご夫婦が結婚していた期間に、ご主人が納めた厚生年金や共済年金の保険料を、あたかも二人で半分ずつ納めたものとして、将来受け取る年金額に反映させる仕組みです。

この年金分割の手続きをすることで、将来受け取れる年金額が増える場合があります。年金分割にはいくつか種類があり、手続きも必要になりますので、後で詳しく調べてみることをお勧めします。まずは、「そのような仕組みがある」ということを知っておきましょう。

【年金について、まず確認しておきたいこと】

こちらもプリントアウトしてチェックしてみましょう。

まとめ

健康保険や年金は、これからのあなたの生活にとって、とても大切なことばかりです。一度に全てを理解しようとすると大変に感じるかもしれませんが、まずは「どのような選択肢があるのか」「どのようなことを確認する必要があるのか」といった基本的なところから、一つずつ整理していくことが、不安を減らすための第一歩となります。

ここに書かれた項目を参考に、まずは現状を確認し、次に考えられること、そしてどこに相談すれば詳しい情報が得られるのかを少しずつ調べてみてください。

もし分からないことがあれば、お住まいの市区町村の窓口や年金事務所などで相談することができます。専門家ではない私たちでも、丁寧に聞けば教えてもらえますので、安心して問い合わせてみましょう。

将来のために、一歩ずつ、着実に準備を進めていきましょう。