離婚について話し合う前に確認しておきたいことリスト
離婚の話し合いを始める前に、少し準備をしませんか?
もし、ご夫婦で離婚について話し合いを始めることをお考えでしたら、その前に少しだけ立ち止まって、いくつかの準備をすることをおすすめします。
話し合いは、お互いの気持ちや希望を伝え合う大切な機会です。でも、時には感情的になってしまったり、話すべき大切なことを忘れてしまったりすることもあるかもしれません。
事前に落ち着いてご自身の状況や希望を整理しておくことで、冷静に、そしてスムーズに話し合いを進めることができるようになります。
このページでは、話し合いを始める前に確認しておきたいことや、話し合いを進める上でのヒントをリスト形式でご紹介します。プリントアウトして、ご自身の状況を整理するのに役立ててみてください。
話し合いの前に確認しておきたいことリスト
これからご夫婦で話し合う際に、特に大切なポイントをまとめました。ご自身の状況に合わせて、考えを整理してみてください。
-
「なぜ離婚を考えたのか」を少し整理してみる
- 具体的な理由や、これからどんな暮らしを望むのか、ご自身の気持ちを整理してみましょう。これは相手に伝えるためだけでなく、ご自身が納得して進むために大切なことです。
-
これからの生活について、希望を考えてみる
- 離婚後の住まいはどうしたいですか?(今の家に住み続ける?別の場所を探す?)
- これからの生活費は、どのように考えていますか?(ご自身の収入、相手からのサポートなど)
- 健康保険や年金はどうなりますか?(別の記事で詳しく解説しています)
-
ご夫婦の財産について、把握している範囲で確認する
- どのような財産がありますか?(預貯金、ご自宅や土地、車、保険など)
- 借金はありますか?(住宅ローン、その他のローンなど)
- これらの財産をどのように分けたいか、希望を考えてみましょう。(財産分与について、別の記事で詳しく解説しています)
-
お子さんやお孫さんのことについて、希望を考えてみる
- もし未成年のお子さんがいる場合、親権や今後の生活についてどうしたいですか?
- 成人したお子さんや、お孫さんとの関係をどのように続けたいですか?
-
話し合いの場所と時間について考える
- 落ち着いて話せる場所はどこでしょうか?(ご自宅、または別の場所)
- お互いにゆっくり話せる時間は取れそうですか?
これらの項目について、すぐに完璧な答えを出す必要はありません。まずは、ご自身の今の状況や希望を、焦らずに一つずつ確認してみることが大切です。
話し合いを進める上での小さなヒント
準備ができたら、いよいよ話し合いです。少し緊張するかもしれませんが、以下のヒントを心にとめておくと、落ち着いて進めやすくなります。
- 感情的になりすぎず、冷静に話すことを心がける
- 深呼吸をしたり、一度休憩を挟んだりしながら、冷静に話し合うように努めましょう。
- 相手の話も、まずは最後まで聞いてみる
- 相手の意見や気持ちも尊重することで、建設的な話し合いにつながることがあります。
- 一度に全てを決めようとしない
- すぐに合意できない項目があっても大丈夫です。何度かに分けて話し合ったり、後回しにしたりすることもできます。
- 話し合ったこと、決まったことを簡単に記録しておく
- 口約束だけでなく、大切なことは後で確認できるように、メモに残しておくと安心です。(後で正式な書類にする際にも役立ちます。)
合意したことを記録に残すことの大切さ
話し合いの結果、お互いが納得した内容については、しっかりと記録に残すことがとても重要です。簡単なメモでも構いませんし、より正式な書面にすることも可能です。
なぜ記録が大切なのでしょうか。それは、時間が経つと話し合った内容を忘れてしまったり、「言った」「言わない」といった誤解が生じたりするのを防ぐためです。特に、お金に関することや、お子さんのことなど、将来にわたって関わる可能性のあることについては、書面にしておくことで、後々の不要なトラブルを避けることができます。
話し合いで合意した内容を書面にする方法についても、必要であれば情報収集を進めてみましょう。(専門家や公的な機関に相談することも可能です。)
一人で抱え込まず、準備の一歩を踏み出しましょう
離婚についての話し合いは、心身ともにエネルギーを使うことです。全て一人で抱え込まず、信頼できる誰かに話を聞いてもらったり、必要であれば専門家のサポートを考えたりすることも大切です。
このリストが、あなたが話し合いを始めるための小さな一歩を踏み出す助けとなれば幸いです。焦らず、一つずつ、ご自身のペースで準備を進めてください。