離婚を考え始めたら、手続きに必要な書類をリストで見てみましょう
離婚を考え始めたら、手続きに必要な書類をリストで見てみましょう
離婚を考えるとき、たくさんの手続きが必要に思えて、不安になるかもしれません。特に、役所や手続きにはたくさんの書類が必要なイメージがあるかもしれませんね。
でも、大丈夫です。いきなり全部を完璧に揃える必要はありません。まずは、どのような書類が必要になる可能性があるのかを知ることから始めてみましょう。
この記事では、離婚を進める上で必要になることが多い書類について、分かりやすくリストにまとめました。一つずつ確認して、ご自身の状況に合わせて準備を進めるための参考にしてください。プリントアウトして、持っている書類に印をつけていくような使い方もできます。
なぜ書類が必要なのでしょうか?
離婚の手続きでは、役所に届け出をしたり、お互いの財産を分けたり、今後の生活を決めたりするために、様々な情報を証明する必要があります。書類は、そのための大切な情報源となるのです。
例えば、 * あなたが誰であるか(身分証明) * 今の夫婦の関係はどうなっているか(戸籍) * どこに住んでいるか(住民票) * 持っている財産は何か(預貯金、不動産など) * 収入はどれくらいか * 年金や保険はどうなっているか
といったことを証明するために、書類が必要になります。
どんな書類が必要になる可能性がある? リストで確認してみましょう
これから挙げるのは、一般的に必要となる可能性のある書類の例です。全ての人が全て必要になるわけではありませんし、状況によって他にも必要な書類が出てくることもあります。
まずは、このリストを眺めてみて、「ああ、こんなものがあるんだな」と知ることから始めましょう。
ご自身の身分や今の状況に関わる書類
- 戸籍謄本(または戸籍全部事項証明書)
- ご夫婦の関係や、お子さんがいらっしゃるかなどが書かれている書類です。
- 本籍地の役所で取ることができます。
- 住民票
- 今、どこに住んでいるかが書かれている書類です。
- お住まいの役所で取ることができます。
- 運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書
- 役所や銀行などで手続きをする際に、ご本人であることを証明するために必要です。
- 印鑑登録証明書(必要な場合がある)
- 実印が必要な手続きの際に、実印がご本人のものであることを証明する書類です。
- お住まいの役所で登録し、取ることができます。
お金や財産に関わる書類
- 預金通帳や定期預金の証書
- ご自身や、ご夫婦共有の預金口座の状況を確認するために必要です。
- 保険証券
- 生命保険や医療保険、学資保険など、ご加入の保険の内容を確認するために必要です。解約返戻金などが財産分与の対象になることがあります。
- 年金手帳や年金定期便
- ご自身の年金加入状況や、将来受け取れる年金額の目安を確認するために必要です。年金分割の手続きをする場合に重要になります。
- 不動産の権利証(登記識別情報)や固定資産税の納税通知書
- もしご自宅や土地などの不動産がある場合に、所有者や評価額を確認するために必要です。
- 車の車検証
- 車がある場合に、所有者や名義を確認するために必要です。
- 給与明細や源泉徴収票(もしあれば)
- ご自身や、お相手の収入を確認するために必要です。
- 借入に関する書類(ローン契約書など)
- 住宅ローンやその他の借入がある場合に、残高や返済状況を確認するために必要です。
その他
- 大切な契約書類
- 賃貸契約書や重要な約束ごとの書類など、今後の生活に関わるものがあれば確認しておきましょう。
書類が見つからないときは
リストを見て、「この書類、どこにしまったかしら?」と思うものがあるかもしれません。すぐに全てが見つからなくても、焦らなくて大丈夫です。
- まずは落ち着いて、心当たりのある場所を探してみましょう。
- それでも見つからない場合は、書類の種類によって再発行できるものもあります。例えば、戸籍謄本や住民票は役所で、年金手帳は年金事務所で、保険証券は加入している保険会社で再発行の手続きができる場合があります。
- どこに聞けば良いか分からない場合は、まずは役所の担当窓口に相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
離婚の手続きには、様々な書類が必要になる可能性があります。しかし、それは決して難しいことばかりではありません。
このリストを参考に、まずはご自身の状況に関係がありそうな書類を一つずつ確認してみてください。全ての書類を一度に集めようと思わず、できることから少しずつ進めていくことが大切です。
書類を整理することは、ご自身の今の状況を把握し、これからの準備を着実に進めるための大切な一歩になります。あなたのペースで、安心して準備を進めていけるよう、応援しています。