離婚成立までの道のり、一つずつ見ていきましょう
離婚成立まで、どう進む?時間の目安を知って不安を減らしましょう
離婚を考え始めたとき、「これからどうなるの?」「いつになったら決まるの?」と、先の見えない道のりに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
離婚が成立するまでの進み方は、ご夫婦の状況によって異なります。ここでは、一般的な道のりと、それぞれにかかる時間の目安を分かりやすくお話しします。全体の流れを知ることで、少しでも心の準備ができると嬉しいです。
まずは、夫婦で話し合うことから始まります
ほとんどの場合、まずはご夫婦で話し合いをします。これを「協議離婚」と言います。お互いに納得する形で離婚を進める方法です。
- 話し合うことの例:
- 本当に離婚するのかどうか
- これからの生活費はどうするのか(財産をどう分けるかなど)
- お互いの年金についてどうするか
- 今後の住まいについてどうするか
- もしお子さんがいらっしゃるなら、お子さんのこと(親権、養育費、面会交流など)
かかる時間の目安: ご夫婦で落ち着いて話し合いができ、お互いが納得できれば、数週間から数ヶ月で進むこともあります。 ただし、話し合うことがたくさんあったり、意見がなかなかまとまらなかったりする場合は、もう少し時間がかかることもあります。急がず、一つずつ整理していくことが大切です。
もし、夫婦の話し合いが難しい場合は
夫婦だけで話し合うのが難しかったり、何度話し合っても意見が合わなかったりすることもあるかもしれません。そのような場合は、裁判所の力を借りることを考えます。
裁判所の手続きには、主に「調停(ちょうてい)」や「裁判(さいばん)」があります。
調停とは? 調停は、ご夫婦と、裁判所から選ばれた二人の「調停委員(ちょうていいん)」という人たちが話し合いを進める方法です。調停委員は、ご夫婦の間に立って、お互いの話を聞きながら、解決のお手伝いをしてくれます。
- 調停の進み方:
- 裁判所に「調停をお願いします」という書類を出します。
- 裁判所から、調停のために集まる日の連絡が来ます。
- 指定された日に裁判所に行き、調停委員と順番に話をします。ご夫婦が顔を合わせずに済むように配慮されることが多いです。
- 何度か話し合いを重ねて、お互いが納得できるかを探ります。
調停にかかる時間の目安: 調停は、月に1回程度の話し合いを数回繰り返すのが一般的です。そのため、調停が始まってから解決までには、半年から1年くらいかかることが多いです。 調停でご夫婦がお互いに合意できれば、「調停で離婚が成立しました」という形になります。
調停でも解決しない場合は?
調停でも話し合いがまとまらなかった場合は、裁判で決めてもらうという方法があります。裁判は、裁判官が証拠などを元に判断を下す手続きです。
裁判にかかる時間の目安: 裁判はさらに時間がかかることが多く、1年以上かかることも珍しくありません。裁判まで進むことは、多くの方にとって大きな負担になる可能性があります。
そのため、まずはご夫婦での話し合い、次に調停で解決を目指すのが一般的な流れです。
離婚が成立したら
ご夫婦の話し合いや調停、裁判などで離婚することが決まったら、市区町村役場に「離婚届(りこんのもとどけ)」という書類を提出します。この離婚届が受理されると、法的に離婚が成立したことになります。
その後、ご自身の名前(氏)をどうするか、新しい戸籍を作るかなど、いくつかの手続きが必要になります。これについては、別の記事でも詳しくお話ししています。
まとめ:焦らず、一つずつ進めましょう
離婚が成立するまでの道のりには、いくつかのステップがあり、それぞれに時間がかかります。すぐに解決しないと不安になるかもしれませんが、焦る必要はありません。
まずは、ご自身の今の状況を整理し、何を話し合う必要があるのかを確認することから始めてみましょう。ご夫婦での話し合い、もし難しければ調停など、一歩ずつ進んでいくことができます。
このサイトでは、ご自身の状況を整理するためのチェックリストや、やるべきことのリストをご用意しています。ぜひ活用して、一つずつ準備を進めてみてください。
先のことを考えると不安になるかもしれませんが、大丈夫です。ご自身のペースで、確実に進んでいくことができます。