離婚を考え始めたら、大切な持ち物について整理してみましょう
離婚を考え始めたら、大切な持ち物について整理してみましょう
もし、あなたがこれから先の暮らしについて、一人で考える時間が増えているとしたら。離婚という言葉が頭をよぎっているとしたら。漠然とした不安を感じているかもしれませんね。
これまでの生活を振り返り、新しい暮らしを考えるとき、どうしても心配になるのが「これからどうなるのだろう」「何をすればいいのだろう」ということだと思います。特に、長年大切にしてきたご自身の持ち物や、夫婦で一緒に揃えてきたものについて、どうすれば良いのか迷うこともあるかもしれません。
でも大丈夫です。急いですべてを決める必要はありません。まずは、今、ご自宅にある大切な持ち物について、一つずつ確認していくことから始めてみませんか? これからご紹介するリストは、あなたがご自身の持ち物や、これからどうしたいかを整理するためのものです。書き出したり、チェックしたりしながら、あなたのペースで考えてみてください。
大切な持ち物を整理するための確認リスト
これから、ご自宅にあるさまざまな持ち物について、どのように考えれば良いかのヒントをリスト形式でご紹介します。プリントアウトして、書き込みながら使うこともできます。
【Step 1】まずは、身の回りにあるものを思い浮かべてみましょう
家の中には、家具や電化製品、洋服、思い出の品など、たくさんのものがありますね。すべてを一度に考えるのは大変ですから、まずは種類別に分けて考えてみましょう。
- 大きな家具(タンス、食器棚、ソファ、ベッドなど)
- 電化製品(冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、電子レンジなど)
- キッチン用品(食器、調理器具など)
- ご自身の洋服や装飾品
- 趣味のもの、集めているもの
- 思い出の品(写真、アルバム、手紙、記念品など)
- 車やバイク
- その他、価値のあるもの(宝石、骨董品、絵画など)
【Step 2】それぞれの持ち物について、これからどうしたいか考えてみましょう
それぞれの持ち物について、これからあなたがどのようにしたいかを考えて、メモしてみましょう。
-
これは、あなたが新しい暮らしで使いたいものですか?
- はい / いいえ
- (もし「はい」なら)新しい住まいに持っていけそうですか? 大きさは? 運ぶ方法は?
- (もし「いいえ」なら)どうしたいですか? 誰かに譲る? 売る? 処分する?
-
これは、夫婦で一緒に買ったものですか? それとも、あなたが結婚前から持っていたものですか?
- 夫婦で一緒に買ったもの / 結婚前から私が持っていたもの / 相手が結婚前から持っていたもの / その他(例:親から譲られた)
-
これは、あなたにとって特に大切な、手放したくないものですか?
- はい / いいえ
- (もし「はい」なら)なぜ大切ですか?(例:思い出がある、高価なもの、ないと困る)
-
もし、相手の方も「自分が欲しい」と言いそうなものはありますか?
- はい / いいえ
- (もし「はい」なら)それはどんなものですか? あなたはどうしたいですか?
【Step 3】リストに書き出してみましょう
Step 1とStep 2で考えたことを、紙に書き出してみましょう。例えば、次のようにリストを作ると整理しやすいです。
| 持ち物の種類(例) | 具体的なもの(例) | 新しい暮らしで使いたい? | 夫婦で?自分ので? | あなたにとって大切? | 相手も欲しい? | どうしたいかメモ | | :----------------- | :------------------- | :----------------------- | :----------------- | :------------------- | :------------- | :--------------- | | 大きな家具 | 冷蔵庫(大) | はい | 夫婦で | ないと困る | はい | 新しい家に持っていくのは難しそう。どうしよう? | | 大きな家具 | 私のタンス | はい | 結婚前から私ので | はい(洋服が多い) | いいえ | 新しい家に持っていく | | 電化製品 | テレビ(リビング) | いいえ | 夫婦で | 特に | はい | どうするか相談が必要かも | | 思い出の品 | 結婚前の写真アルバム | はい | - | はい(とても大切) | いいえ | 手元に置いておきたい | | 車 | 私が使っている車 | はい | 夫婦で買ったもの | はい(生活に必要) | いいえ | 私が使い続けたいが可能か? |
このようなリストを、あなたのペースでゆっくり作ってみてください。すべてを書き出す必要はありません。気になるもの、大切なものから始めるのが良いでしょう。
一人で抱え込まず、少しずつ
持ち物のことを考えるのは、思い出が蘇ったり、少し寂しい気持ちになったりすることもあるかもしれません。また、「これは法律的にどうなるのだろう」と難しく考えてしまうこともあるかもしれません。
でも、このリストは、あくまであなたがご自身の状況を整理し、これからどうしたいかを考えるための第一歩です。すぐにすべてを決めなくても大丈夫です。
もし、一人で考えるのが大変だと感じたら、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうのも良いかもしれません。また、このような準備のための情報を提供している場所もあります。
大切なのは、焦らず、あなたのペースで、一つずつ確認を進めることです。このリストが、あなたのこれからを考えるための一助となれば幸いです。