離婚を考え始めたら、ご自身の保険について確認してみましょう
離婚を考え始めたら、ご自身の保険について確認してみましょう
離婚を考えるとき、お金のことや住む場所のこと、手続きのことなど、たくさんの心配事が頭をよぎるかと思います。一つ一つ整理していくことは、これから安心して暮らしていくための大切な準備です。
実は、これらの準備と一緒に、ご自身の保険について確認しておくことも、とても大切なのです。生命保険や医療保険など、ご加入の保険証券はどこかにしまってあるかと思います。普段はあまり見返すことがないかもしれませんが、この機会に一度、確認してみましょう。
なぜ保険の確認が必要なのでしょうか。それは、離婚によって、保険の「契約している人」「保険料を払っている人」「保険金を受け取る人」などが変わってくることがあるからです。また、これからのご自身の生活に合った保険に変えていくことも考えられます。
保険を確認するためのチェックリスト
保険について確認することは、難しいことのように感じるかもしれませんが、大丈夫です。一つずつ見ていきましょう。まずは、お手元にある保険証券を探してみてください。そして、以下の項目を確認してみましょう。
このリストは、プリントアウトして書き込みながら確認するのにもお使いいただけます。
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ご加入の保険の種類は何ですか?
- 生命保険(亡くなったときに備える保険)
- 医療保険(病気やけがで入院・手術したときに備える保険)
- がん保険(がんに特化した保険)
- その他(学資保険、個人年金保険など)
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それぞれの保険は、どなたが契約していますか?
- ご自身の名前になっていますか?
- ご主人の名前になっていますか?
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それぞれの保険の「被保険者(ひほけんしゃ)」はどなたですか?
- 「被保険者」とは、その人が病気やけがをしたり、亡くなったりしたときに保険金が支払われる、保険の対象となっている人です。
- ご自身のお名前になっていますか?
- ご主人の名前になっていますか?
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それぞれの保険の「保険金受取人」はどなたですか?
- 生命保険の場合、亡くなったときに保険金を受け取る人です。
- 医療保険の場合、ご自身が病気やけがで入院・手術したときなどに給付金を受け取る人です。
- 生命保険の受取人がご主人の名前になっていませんか?
- 医療保険の受取人がご自身の名前になっていますか?
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毎月の保険料はいくらですか?
- どなたのお金から支払われていますか?
- 今後、ご自身のお金で支払える金額ですか?
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保険会社からのお知らせは、どなたに届いていますか?
- ご主人のところに届いていませんか?
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その保険を解約した場合、「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」はいくらありますか?
- 「解約返戻金」とは、途中で保険をやめたときに保険会社から戻ってくるお金です。
- 保険証券に書いてあるか、保険会社に確認してみましょう。この解約返戻金も、離婚する際の財産の一部として話し合うことになります。
確認した後に考えてみましょう
上記のリストを使って保険証券の内容を確認したら、次に以下の点を考えてみましょう。
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今の保険は、離婚した後のご自身の生活に必要な内容ですか?
- 例えば、生命保険の保険金額(亡くなったときに受け取るお金)は、今後必要とされる金額ですか?
- 医療保険は、これから起こりうる病気やけがに備えられる内容ですか?
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保険金受取人は、離婚後に変更する必要がありますか?
- 特に生命保険の場合、ご主人の名前になっていることが多いかもしれません。離婚後は、ご自身のお子さんなどに変更することを考える方もいらっしゃいます。これは、保険会社に手続きを依頼することで変更できます。
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保険料は、離婚後の収入で無理なく支払えますか?
- もし保険料が高いと感じたら、保険の内容を見直したり、他の保険会社の保険と比較したりすることもできます。
安心して進めるために
保険について確認したり、見直しを考えたりすることは、一人で行うには少し複雑に感じるかもしれません。
もし、確認してみて分からないことがあったり、今後どうしたら良いか迷ったりした場合は、無理に一人で抱え込まずに、保険会社の窓口に電話してみたり、信頼できる人に相談してみたりするのも良いでしょう。
まずは、お手元の保険証券を確認するところから、小さな一歩を踏み出してみませんか。ご自身のこれからを守るための大切な準備です。
このサイトには、他にも離婚を考え始めたときに役立つ情報が載っています。よろしければ、他の記事も参考にしてみてくださいね。