離婚を考え始めたら、これからの住まいについて整理してみましょう
離婚を考え始めたとき、これからの暮らしのこと、特に住まいについて、色々な不安が頭をよぎるかもしれません。
「今の家に住み続けられるのだろうか?」 「引っ越すとしたら、どこに住めばいいのだろう?」 「お金はどれくらいかかるのだろう?」
そういった不安な気持ちは、誰にでも起こりうる自然なことです。でも、心配しすぎず、一つずつ落ち着いて考えていくことが大切です。
このページでは、離婚を考え始めた方が、これからの住まいについて整理できるよう、いくつかのポイントをまとめてみました。すぐに全てを決めなくても大丈夫です。まずは、今の状況を確認したり、どんなことを考えたら良いのかを知ることから始めてみましょう。
紙に書き出すなどして整理すると、頭の中がすっきりして、次に何をしたら良いのかが見えてくることがあります。
これからの住まいについて考えてみましょう
住まいについて考えるとき、大きく分けて二つの道があります。
- 今の家にそのまま住み続ける
- 新しい家に引っ越す
どちらの道を選ぶにしても、確認しておきたいことがあります。一つずつ、あなたの状況に合わせて確認してみましょう。
今の家にそのまま住み続ける場合
長年住み慣れた家で、そのまま暮らし続けたいと考える方もいらっしゃるでしょう。その場合に確認しておきたいことをリストにしました。
- 家や土地の持ち主(名義)は誰になっているか確認する
- 夫婦どちらか一方の名前になっていますか?
- 夫婦二人の名前になっていますか?
- もし夫の名前になっている場合、あなたが住み続けるためにはどうすれば良いか考える必要があります。名義をあなたの名前に変えることができるか、借りている形になるかなど、話し合いや手続きが必要になる可能性があります。
- 家を買うために借りたお金(住宅ローン)が残っているか確認する
- もし残っている場合、誰がどのように返していくのか話し合う必要があります。
- あなたの名前もローンの借り主になっていますか?
- 家や土地を売ることでローンを返すことになるのか、どちらかが住み続けてローンを返すのか、など、確認すべきことがあります。
- 家や土地にかかる税金(固定資産税など)はいくらか確認する
- 毎年かかるお金なので、誰が払うことになるのか、金額はいくらなのか確認しておきましょう。
- 家の修理やメンテナンスに今後どれくらいお金がかかりそうか考える
- 屋根の塗り替え、外壁の補修、水回りの交換など、これから必要になりそうな修理費用についても考えておくと安心です。
- 一人で住むのに広すぎないか、管理はできそうか考える
- 部屋数が多すぎる場合、掃除や手入れが大変になるかもしれません。
新しい家に引っ越す場合
新しい場所で心機一転、暮らしを始めたいと考える方もいらっしゃるでしょう。引っ越しを検討する場合に確認しておきたいことをリストにしました。
- どんな場所に住みたいか考える
- 今の家の近くが良いか、離れた場所が良いか
- 実家や友人の近くなど、頼れる人がいる場所が良いか
- スーパーや病院、交通の便が良い場所が良いか
- どんな家に住みたいか考える
- アパートやマンションが良いか、一戸建てが良いか
- 広さはどれくらい必要か、間取りはどうするか
- 借りるのか(賃貸)、買うのか
- 引っ越しにかかるお金について調べる
- 新しい家を借りる場合:家賃、敷金(保証金のようなもの)、礼金(大家さんへのお礼金のようなもの)、不動産屋さんへの手数料などがかかります。これらの合計で家賃の何か月分かが必要になります。
- 新しい家を買う場合:頭金、ローンの手続き費用、税金など、まとまったお金が必要になります。
- 引っ越し業者に頼む場合:荷物の量や移動距離で費用が変わります。自分で運ぶことも可能か考えます。
- 新しい家具や家電が必要か考える:今の家にあるものが使えるか、買い替えが必要か確認します。
- 一人で家を借りる、または買うことができるか確認する
- 家を借りる場合、あなたの収入などで審査があります。保証人が必要になることもあります。
- 家を買う場合、ローンを組むことができるか、頭金は用意できるかなどを確認します。
- 今の家の荷物をどうするか考える
- 新しい家に持っていくもの、処分するもの、預けるものなどを整理する必要があります。
まとめ
これからの住まいについて考えることは、大きな一歩です。一度に全てを完璧に決めようとすると、疲れてしまうかもしれません。
まずは、
- 今の家について、名義やローンの有無などを知る
- 引っ越す場合に、どんな場所や家が良いか、どれくらいお金がかかりそうか、なんとなくイメージしてみる
といったことから始めてみてはいかがでしょうか。
一つずつ確認していくことで、不安が少しずつ小さくなり、「これなら自分にもできそうだ」という気持ちになってくるはずです。
もし、一人で考えるのが難しいと感じたら、信頼できる人に話を聞いてもらったり、役立つ情報を提供している場所を探してみるのも良い方法です。このサイトでも、あなたが準備を進めるためのお手伝いができるよう、様々な情報を用意しています。
あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。